それからはまったく新しい生活が始まった。叔母と叔父はとても優しかった。決して余裕のある生活ではなかったけれど、二人はとても温かく迎えてくれた。

だけど学校に行けば新たな困難が待っていた。家庭崩壊した家の娘。噂はすぐに広まり私は今までとは違う同情の目に晒されることになった。

かわいそう、そんな言葉を言われ続け精神的に辛くなることもあった。

けれど家に帰れば二人が優しく迎えてくれる。兄や叔母や叔父。この世にはどんなことがあっても優しく包み込んでくれる人達がいることを私は知っている。だから例え辛いことがあってもそれを信じて耐えることができた。