名前も聞きそびれてしまった。 ふうとため息をついて座り直す。 「戻りました」 「あ、大翔さん」 大翔さんが私の前でお辞儀をする。 それからいつもの顔に戻ると突然曇った顔をした。 黙って私の隣に座りグラスを掴み氷を入れる。