Blue Bird

言おうとした言葉を読まれてしまう。


「本当のこと教えてほしい。事件のこと知りたいんだよね?事情によっては力になるよ」

彼の優しい瞳が私を映し出す。


すでに彰人さんのことは知られている以上なにもないとは言えない状況だった。

それに彼には助けられている。


「大丈夫。聞いたところで誰にも言わないよ」

彼の言葉は嘘には聞こえなかった。本当に口は固いのだろう。