Blue Bird

「ありがとう…来てくれて」

これで助けられるのは二回目だ。一度目はハンカチをくれたあの日。そして二度目が今日。


「どういたしまして」

なんでもないように彼が言った。


軽い雑談をしながら歩いていると先ほどまでいたクラブに戻ってきた。RIONという文字が大きく書かれている。考えてみればこの店の名前は私の本名に似てるな。そんなことを思いながら店に入った。


「大翔っどこ行ってたんだ」