Blue Bird

『今からいつものホテルでね』



「今ですか…?もしもし彰人さん…?」


それだけ言って電話は切れた。彰人さんからだ。予約したら連絡すると言われていた。それがまさか今日なんて…


どうしよう…怖くなってきた。わかってたはずだ。あの人に頼みごとをしたらどうなるかなんて…わかってたはず…


両膝をついて地面に座り込んでしまう。涙が知らぬ間に溢れていた。