Blue Bird

「ええ…先日はありがとうございました」


「心配したよ。目の前に泣いてる君がいるから」

彰人さんにここに来るためのお金を借りる電話をした日だ。見られたくないところを見られたな…


「…すいません。もう大丈夫です」

思い出して泣きそうになるのを堪えて笑顔で言った。

それから洗っておいたハンカチを返した。それを受け取り微笑む彼。