Blue Bird

「あの時の」

彼も気づいたようで私を見て驚いている。


茶髪の髪を掻き分けて整った顔でこちらをみる彼。

目の前にいるのはあの日ハンカチを差し出した男性だった。


私が驚いているとすぐに元の顔に戻った彼は私の隣に腰を下ろした。

「もう大丈夫?」

私に優しく声をかける。