「やっぱり大翔さんは私の兄さんみたいです」


「俺が…?」

驚いた様子の大翔さん。

「そうか…」

今度は少し落ち込んだように肩をおとす。


なにかまずかっただろうか…不安になって顔を覗きこむように彼を見つめた。

すると私をみないで逸らすように言った。


「…帰るぞ。いつまでもここにいればまたこいつがなにをするかわからない」


その言葉に今だ横たわる人物を見る。時々聞こえていたうめき声は消え、今は意識を失っている。