Blue Bird

「はい。彰人さん、何も聞かずに貸していただけませんか?」


屈辱的だった。こんな男にお金を借りなければならない自分が無性に嫌になる。


この次に出る言葉を知っているのに…



『なら、また連絡するよ。いつものホテル予約しておくね』


電話を切った途端に我慢していた涙が溢れてくる。