Blue Bird

今は築いてきた信頼を遣って自分の会社を立ち上げ成功しているらしい。

本当なら家がこんなことになって悲しむのかもしれない。けれど彼はきっと、喜んでいるに違いなかった。

父の横で笑っていた半面、彼が父のことをよく思っていなかったことを私は知っていた。同じくらいの実力にありながら自分が立てなかった場所に立っていた父が妬ましかったようだ。

そして私にも…


『で、どうしたんだい?もしかしてお金かな?』