Blue Bird

いつも威勢のいい優奈がか細い声でそう言った。あんな優奈をみるのは初めてだった。


「誰だよ…それ」


聞きたくないのに聞いている自分がいた。すごく嫌な予感がした。優奈はそんな俺をみて口を動かした。

“りく”

静かに、確かにはっきりとそう言った。またか、そう思った。またあいつなのか、と。



「彼に一目惚れしちゃったの。ごめんね大翔」

上目遣いでそう言う優奈にもうなにも考えられなかった。