Blue Bird

暗闇に閉ざされた空間は今の私にとって恐怖でしかなかった。あのままあそこにいたらどうなっていたかわからない。

そんな私を彼は暗闇の中声や気配だけを頼りに走り回って探してくれた。見つけてくれた。

私のためにそこまでして。それが瞹くんの優しさなんだと思う。


「いいえ。理央さんは優しいですよ。だってあなたは僕や真里さんが原因だって本当のことを言わなかった」

確かに、あの場で言うことはできた。けれど私は別に真里を問いつめたい訳じゃない。