Blue Bird

「…どうしたの?」

私の両肩を掴み怖い顔でこちらをみる彼に少し戸惑った。

「…すいません」

私の声に掴んでいた手を離しはっとしたように謝る瞹くん。


「真里さんがあや…理央さんが入った後二人で行こうって…そしたらロープを離すよう言われて。よくわからなかったけどその後理央さんの声が聞こえて…」


やっぱり。真里がロープを。真里は瞹くんのこと気になってたから。



「気がついたら走ってて。いろいろ…すいません」


いろいろはたぶん名前を呼び捨てたり抱き締めたりしたことかな。気にしてないのに。

きっと自分でもよくわからないのだろう。私よりも自分自身に戸惑う彼をみて微笑んだ。

「ありがとう。瞹くん」