Blue Bird

途端に持っていた手は空になった。

なにが起きたか理解しすぐに追いかけて出口に向かおうとするが後ろから来る人たちにもみくちゃにされ転倒してしまう。

暗闇の中一人出口を探し回った。気がつけばロープもない。すっかり迷ってしまった。

助けを叫んでひたすら歩き回る。何度も転んで膝は血が滲んでいた。

暗闇の中を歩いていると不思議な気持ちになった。

もしかしたらここが私の居場所なのかもしれない。犯罪者の妹でも居てもいいと許される場所は暗闇そのものなのかもしれない。