Blue Bird

静かに微笑みながら言う真里の言葉はそれだけで私に重くのしかかった。


彼女に言われる言葉には慣れていた。私のことを嫌っていることも知っていたし見下したような言い方は昔からだ。けれど今彼女が言った言葉は今の私を苦しめるには十分だった。

兄が逮捕されてから私に向けられる世間の目は冷たかった。犯罪者の妹。そんなレッテルがはられている以上誰も近づいては来ないのだろう。遼司さんや大翔さんだっていつ遠ざかってしまうか… 

真里は私の最も触れられたくない弱点を見抜いている。これはもしかしたら脅しなのかもしれない。


「わかった。行くよ」

おそらく、いや間違いなくこれはワナなのだろう。けれど私は彼女に負けないくらい声を張り上げそう言った。