Blue Bird

「そこ、静かにするように」

声に気づいた先生が軽くこちらに目を向け注意をした。

それから私に目を向けると心底不快そうな顔をして言った。


「柚木理央。悪いが君がいたら講義の妨げになる。いろいろあって疲れたろう。しばらく免除してやるから少し休んだらどうだ」

言葉とは裏腹にその表情は冷たかった。


ああ。そうか。やっぱり私は柚木理央なんだ。人殺しの妹なんだ。私を本当の私としてみてくれる人はここにはいない。もともといた訳でもないけれど。