Blue Bird

「あ、でもどうして突然やめたんですか?そのまま通せばいいのに」

それなら最後まで通した方がいいはず。


「なんでだろうな。なんとなく君には普通に話したくなった」


それって少しでも心を許してくれたってことでいいのかな。大翔さんとは出会ったときからいろいろあったから、なんだか少しだけ近づけたようで嬉しい。


「ありがとう。そう言ってもらえるとなんか嬉しい」

素直に嬉しかった。父の会社が倒産してからこんな気持ちになるのは久しぶりな気がした。なんだか暖かくなるような、そんな気持ち。