Blue Bird

「素直でいいよ。理央ちゃん」

そう言って頭をくしゃっと撫でられた。



「もうーやめてくださいっ…」

恥ずかしくなり頭に添えられた手を掴んで離した。

そうか。華奢だと思っていた手もこうして触れるとしっかりしていて男性の手だ。



「ははっ。まぁそれでその政治家がなにか動く前に裏で根回ししたってわけ。麗美も少なからず闇組織のことは耳にする機会があったんだろうね。なんせ表と裏の瀬戸際に立ってる人なんだから。俺も彼女のことは噂で知っていたしお互いに話は早かった」