Blue Bird

「そう、このことは麗美を最も入れ込んで愛人にした政治家の耳に入った。そうとうご立腹だったそうだ。だがもちろん麗美だってそれをわかってないわけはない。だから当時組の長だった俺のところへやってきた」


最後の言葉に驚いて相手をみる。今なんて…?


言葉もでない私にふっと笑って彼は言った。


「言ったはずだよ。バーテンを侮っちゃいけないって。俺は昔、島の中心だった組の元組長なんだよ」


「…」