二年ほど暮らして私は高卒とともに独り立ちをした。二人が私のために身を削って働いていたことを私は知っていた。これ以上負担をかけてはいけないと思ってのことだった。


ところが一人暮らしを初めて落ち着いた頃、訃報が届いた。もともと病気を患っていた叔母と叔父が亡くなったという知らせだった。


私はその日何年かぶりに涙を流した。ただ黙って座り込み頬から流れるものをそのままに。

毎日淡々とアルバイトをして大学に通うだけの日々。

まるで翼の折れた鳥のように私の心にはなにもなくなった。