演奏も終わりに近付き、Setsunaが大きく息を吸う。大勢が見守る中、いよいよ彼が大サビを歌い始める。
──まるでこれが人生最後に歌う歌だとでもいうような、そんな印象を与えた。演奏が終わると、出演者達は演技そっちのけで拍手を贈る。映画撮影中だということは、頭から吹っ飛んでいたのだろう。
「……はーいオッケー!Setsuna君良かったわよー!!長谷川君が選んだだけあるわぁ!!」
監督はSetsunaに駆け寄り、背中をドンッと叩く。あまりの勢いによろけてしまったSetsunaだったが、彼は笑って「ありがとうございます!」と返した。その表情は真夏に咲く向日葵のようだ。
「みんなすごーい!!生演奏って初めて聞いたけど、もうすっごく感動しちゃった!!」
「めちゃくちゃ楽しかったよね!」
「俺、またこのメンバーで演奏してみたいなぁ。」
「私達、絶対かっこよかったですよ!」
沙絵利・宏夢・藍・織春が興奮した面持ちで言うと、Setsunaは迷わず頷いた。彼が協力してくれた生徒達に向かって「ありがとー!!」と叫べば、再び大きな拍手が起こる。体育館でのシーンをいくつか撮り終え、映画クルーは教室のシーンを撮るためにその場を後にした。
──まるでこれが人生最後に歌う歌だとでもいうような、そんな印象を与えた。演奏が終わると、出演者達は演技そっちのけで拍手を贈る。映画撮影中だということは、頭から吹っ飛んでいたのだろう。
「……はーいオッケー!Setsuna君良かったわよー!!長谷川君が選んだだけあるわぁ!!」
監督はSetsunaに駆け寄り、背中をドンッと叩く。あまりの勢いによろけてしまったSetsunaだったが、彼は笑って「ありがとうございます!」と返した。その表情は真夏に咲く向日葵のようだ。
「みんなすごーい!!生演奏って初めて聞いたけど、もうすっごく感動しちゃった!!」
「めちゃくちゃ楽しかったよね!」
「俺、またこのメンバーで演奏してみたいなぁ。」
「私達、絶対かっこよかったですよ!」
沙絵利・宏夢・藍・織春が興奮した面持ちで言うと、Setsunaは迷わず頷いた。彼が協力してくれた生徒達に向かって「ありがとー!!」と叫べば、再び大きな拍手が起こる。体育館でのシーンをいくつか撮り終え、映画クルーは教室のシーンを撮るためにその場を後にした。



