──Setsunaがマイクに向かって叫ぶように歌い、織春と宏夢、藍が演じるバンドメンバーも力強い演奏で魅せる。ひとつひとつの音に命を込めるようなその様は、“一音入魂”という言葉が何よりもふさわしい。
すれ違う心を“粉雪”が舞う切なさに重ねたその歌は、原曲とは違ったロックなアレンジによって全く違う曲に聞こえる。歓声を上げる生徒達の中には、Quintetの他のメンバーと沙絵利演じるヒロインも居た。
Setsunaは後ろで構えているバンドメンバー達をたまに振り返り、“音楽を通して会話”しているかのような態度を取る。それは織春達も同じで、目配せを決して欠かさない。間奏に入ると、Setsunaがメンバー紹介の言葉を連ねていく。そして織春が主人公の紹介をし、再び歌が始まった。
小柄なSetsunaが発している威厳ある滝のような歌声は、その場に居た全員が息を呑む程だ。努力の結果生み出されたそのスタイルは、高い音も低い音もまっすぐ聴者の耳まで届かせ、彼の心そのものを表しているように思える。全ての魂を注ぎ込むかのようなような、命の存在を叫ぶかのような。そんな歌が今、目の前で歌われているのである。
すれ違う心を“粉雪”が舞う切なさに重ねたその歌は、原曲とは違ったロックなアレンジによって全く違う曲に聞こえる。歓声を上げる生徒達の中には、Quintetの他のメンバーと沙絵利演じるヒロインも居た。
Setsunaは後ろで構えているバンドメンバー達をたまに振り返り、“音楽を通して会話”しているかのような態度を取る。それは織春達も同じで、目配せを決して欠かさない。間奏に入ると、Setsunaがメンバー紹介の言葉を連ねていく。そして織春が主人公の紹介をし、再び歌が始まった。
小柄なSetsunaが発している威厳ある滝のような歌声は、その場に居た全員が息を呑む程だ。努力の結果生み出されたそのスタイルは、高い音も低い音もまっすぐ聴者の耳まで届かせ、彼の心そのものを表しているように思える。全ての魂を注ぎ込むかのようなような、命の存在を叫ぶかのような。そんな歌が今、目の前で歌われているのである。



