──時刻は午前10時頃。Setsuna達メインキャストはエキストラをしてくれるQuintetのメンバーや生徒達を体育館の舞台上から眺め、スタイリストに衣装の制服や髪型のチェックを受けながら、演技の確認をしていた。
「準備出来たみたいね。生徒の皆さんとQuintetの皆さん、ご協力お願いしまーす!!」
築山監督の声に、生徒とKouya達が「はーい!!」と返事する。彼女の「用意……スタート!」という声で、各自の緊張の導火線が燃え始める。Setsunaがスッと息を吸い、いよいよ撮影が始まった。
「祐介(ゆうすけ)……俺、何となく気付いてたんだ。何でお前がそうなったのか。」
Setsunaが台詞を紡いでいる。RaiseiをはじめとしたQuintetのメンバーは、誰よりも祈るような気持ちで彼を見つめていた。撮影されているのは、変わり果ててしまった友人が率いるバンドと、Setsuna演じる主人公のバンドが文化祭で対決する場面である。
「……今からお前に、“バンド”ってもんを思い出させてやるよ。」
その台詞をきっかけにドラムスティックが鳴る。“歌え”、“奏でろ”という合図である。エレキがギューンと唸り、小さな青春のステージが幕を開けた。
「準備出来たみたいね。生徒の皆さんとQuintetの皆さん、ご協力お願いしまーす!!」
築山監督の声に、生徒とKouya達が「はーい!!」と返事する。彼女の「用意……スタート!」という声で、各自の緊張の導火線が燃え始める。Setsunaがスッと息を吸い、いよいよ撮影が始まった。
「祐介(ゆうすけ)……俺、何となく気付いてたんだ。何でお前がそうなったのか。」
Setsunaが台詞を紡いでいる。RaiseiをはじめとしたQuintetのメンバーは、誰よりも祈るような気持ちで彼を見つめていた。撮影されているのは、変わり果ててしまった友人が率いるバンドと、Setsuna演じる主人公のバンドが文化祭で対決する場面である。
「……今からお前に、“バンド”ってもんを思い出させてやるよ。」
その台詞をきっかけにドラムスティックが鳴る。“歌え”、“奏でろ”という合図である。エレキがギューンと唸り、小さな青春のステージが幕を開けた。



