Quintet四人のパワフルな演奏が雰囲気を盛り上げる中、Setsunaと織春のフェイクが響く。打ち合わせなどほとんどしていないのに、一方が一方を追いかけるような二人の歌い方は、まるで散々練習を重ねたような完璧さだ。
Setsunaの歌声を、織春が上手くバランスを取って追う。彼女が相手の技巧を瞬時に把握するセンスを持っている、ということだろう。流石はプロだ。
「織春ちゃん、良い曲でデビューしたねぇ?めっちゃかっこいいじゃん!」
「ありがとうございます!」
後奏が流れている間、二人のそんな会話が観客に届く。笑顔のSetsunaが客席に向かって、「最後はみんなでジャンプー!みんな準備してー!!」と叫ぶ。彼の粋な計らいに、ファン達は喜びを露にする。勢いを落とさないこの曲は、やはり最後まで派手だ。視線を合わせ、合図し合うボーカル二人。彼らが同時に、「せーの!」と叫んだ。
客席とステージが大きく揺れる。ファンとの初めての一体化を感じるSetsunaと、観客と一つになる喜びを覚える織春。彼女のウェーブがかった黒いポニーテールがピョコンと跳ねた。歓声が静まるのを待たず、演奏が止まり、代わりにBGMが流れ出した。
Setsunaの歌声を、織春が上手くバランスを取って追う。彼女が相手の技巧を瞬時に把握するセンスを持っている、ということだろう。流石はプロだ。
「織春ちゃん、良い曲でデビューしたねぇ?めっちゃかっこいいじゃん!」
「ありがとうございます!」
後奏が流れている間、二人のそんな会話が観客に届く。笑顔のSetsunaが客席に向かって、「最後はみんなでジャンプー!みんな準備してー!!」と叫ぶ。彼の粋な計らいに、ファン達は喜びを露にする。勢いを落とさないこの曲は、やはり最後まで派手だ。視線を合わせ、合図し合うボーカル二人。彼らが同時に、「せーの!」と叫んだ。
客席とステージが大きく揺れる。ファンとの初めての一体化を感じるSetsunaと、観客と一つになる喜びを覚える織春。彼女のウェーブがかった黒いポニーテールがピョコンと跳ねた。歓声が静まるのを待たず、演奏が止まり、代わりにBGMが流れ出した。



