『秘密組織』を作ること!!



...と言っても、
まさか落ちこぼれの私がこの組織に関わることになるなんて.....

この時は、まだ誰も知らなかった。






「若葉、遅刻するよー?」

一階から大声がする。

(あ、お母さんの声か...)



「今日は高校の入学式でしょう...?」






「...って、ヤバ!!」

私はガバッと布団から飛び起きた。


そう、今日は大切な高校の入学式。

有名で伝統いっぱいのあの国立の高校に通えるなんて...まだ信じられないくらい!!



「いってきまーす!!」

私は家の玄関扉を勢いよく開け、走った。