ー…
「そういえば!琉生君、つばさのピアノ聞き入ってたでしょ!」
琉生とつばさの様子をみていた菜摘だが、あっ…と思い出したように琉生に近寄りニヤニヤしだした
「え……あっ、うん…な、なんか癒されて…」
ー…って、何いってんだぁ!!い、いや、癒されたのはほんとだけど…!!
菜摘の勢いに後込みながらも本音を呟いたことに恥ずかしくなり頬を染める琉生
「……さっき弾いてたのは、“アリス”という私が作った曲なんです」
「作った…!?あっ、作詞・作曲科所属だもんな…高橋さん、すごいよ!」
「え、あ、えっと…ありがとう、ございます…」
ー…ドキッ…
曲を作ったというつばさの言葉に素直に褒める琉生に頬を真っ赤にし恥ずかしそうにはにかみながら笑うつばさに琉生も頬を染め鼓動が速くなるのを感じた


