ー…
「えっと…作詞・作曲科所属2年4組の高橋つばさです。」
ー…なんで、こうなったんだ…
あれから、廊下じゃなんだから…と教室に入った3人はとりあえず自己紹介をすることになった。
「あたしは、アイドル科所属2年2組の阿部菜摘!よろしくね!」
ー…2組……っ…
先程まではピアノを聴いていてユリのことを忘れて穏やかな気持ちになっていたのが、2組という単語で胸が苦しくなり琉生は顔を歪めた
「…大丈夫?あたし、なんか気にさわることでもいっちゃったかな…?」
「……大丈夫、です…ただちょっと…告白してフラれて…」
ー…あぁ…なにいってんだろ…いきなりそんなこと言われても迷惑だよな…
そう思い謝ろうと口を開きかけたとき…
「我慢、しなくてもいいのですよ?よく頑張りました、ハナマルですよ!」
つばさはふわりと微笑み琉生をみつめ、それを見た琉生は…
「…っ、な、んで…お、俺はただ…っ!!ただ…気持ちを知って、ほしかった……だけなのに…!!」
教室でも泣いたのに、また涙が溢れ心にためていた思いをただ微笑み受け止めてくれる少女……つばさにぶつけるのだった
ー…


