ー…とある放課後の裏庭にて…

「す、すす、好きですっ!」

そんな俺、普通科所属2年1組、坂本琉生はただ今人生初の告白をしている。

え?誰にだって?そんなの決まってんじゃん、アイドル科所属2年2組中岡ユリさんにだよ!
彼女は、見た目地味で冴えないこんな俺に笑顔を向けてくれる天使だ!

「えと…ごめんなさい!その…坂本君の気持ちは嬉しいんだけど…付き合うとかは…」

申し訳なさそうに眉を下げ謝るユリをみて、琉生は目をそらし

「そ、そっか…う、うん、ごめん…!話聞いてくれてありがとう…じゃ、じゃっ!」


琉生早口でいうとユリに背を向け走った