その後もお題は続いて俺達の番になると異様に場内は盛り上がってた。

当たり前か。

そして結果発表。


「では発表します。カップルコンテスト優勝カップルは…4番宍野藍原カップルでーす!」


わあと拍手喝采が贈られ藍原を見ると珍しく目を瞠って照れていた。

俺自身もほんとに優勝するとは思わなかった。かなり手応えはあったけど他の組も負けてはなかったと思うし。

おめでとうございます、と司会者から祝福され2人してありがとうございますと会釈する。

今の気持ちをどーぞと感想を求められさっきと同じで藍原はマイクを奪うと「まさか優勝するとはって感じです。まあ優勝狙いに来てたんですけど。彼がさっき言ってくれたみたいにこれからも私のキスで彼の頭の中を私色に染めちゃいます。今迄以上に私と宍野君のラブラブっぷりを見せ付けちゃうので皆さん覚悟して下さい」最後の最後まで会場の笑いを誘った藍原。

そんな藍原に半ば呆れつつもマイクを受け取って「以下同文です」と俺の感想を終わらせた。

これだけでも恥ずかしかったのにまだ特典のあれが残ってたんだ。

宍野君、と腕を引っ張られ顔を横に向けると皆がお待ちかねなんでと悪戯っ子みたいな表情で俺の唇をなぞる。

唇が重なる寸前藍原が「優勝の記念だから軽いのでは済みませんよ?」と囁いた。

目を閉じたのを合図に藍原が柔らかいそれを俺に合わせる。

公開処刑…今日ぐらいはよしとするかな。