言った途端黄色い声援が体育館を揺らす程響き渡った。
ああダメだ自分で言ったくせに顔が熱くなってるのが分かる。
でもこれならあの藍原も顔赤くしたりするかもと思った俺がバカだった。
ガバッと立ち上がった藍原はでは遠慮なくといつになく妖艶に微笑むと俺の唇を奪った。
…こーいう意味じゃなかったんだけど時既に遅しだよな。
益々興奮するギャラリー。
司会者もやんややんやと囃し立ててもう取り返し付かない。
俺達の後にまだ3組も残ってんのにそいつらにはとんだ爆弾だったかも。
ていうかほんとこいつマジでキス魔。
時折角度変えて来るし…何かちょっとえろいし。

