ぶっちゃけ、はっちゃけ、No.1!!

「六年生の時のメンバーも
 けっこういるしさ。
 人数多い方が楽しいじゃん?」

時計を見ると、針は3時15分を
指している。

「でも、体操服ないし。
 バレーってなんか複雑そう。」

うつむいて不安になっていると、

「今から取りに帰れば間に合うよ!」

後ろから声がして振り向けば
六年生で同じクラスだった美緒や
陽菜がいた。

「凉歌の家なら絶対間に合う!
 だから、今日だけでも来てよ!!」

元クラスメートは、クラスが
変わっても温かかった。

「うん…、取りに帰る!」

カバンを持ち上げて大急ぎで自転車に
乗り、家まで猛スピードでこいだ。