ぶっちゃけ、はっちゃけ、No.1!!

「ごめんなさい!」

はっとして顔を上げると、六年生の時
クラスが同じだった真尋がいた。

「ごめんごめん、って凉歌じゃん!
 久しぶりー、何してるの?」

真尋は嬉しそうに話しかけてくれた。
「今から帰るところ。
 真尋は?」

真尋は、きれいな新しい体操服を
着ていた。

「今からバレー部の体験学習!
 あたし、バレー部に入るからさ。
 凉歌はなに部に入るの?」

そう言われて気付いた。

(私、なに部に入ろう?
 明日には決めなきゃいけないのに…!)

「実はまだ…決まってないんだ。」

作り笑いで呟いた。

「ふーん。
 じゃあ、バレー部入れば良いじゃん?!」

真尋のその一言に、何か自分の
中で全身の血が沸き起こるような
不思議な感覚を覚えた。