ぶっちゃけ、はっちゃけ、No.1!!

「良かったね、凉歌ちゃん。」

花純が肩に手を置いて、声をかけて
くれる。

「うん、ありがとう。
 あの…私、バレー部に入っても
 良いかな?」

凉歌がおそるおそる聞くと、


「もちろん!!」
九人が息を揃えて、答をくれた。

十人で空を見上げると、どこまでも
青く青く澄みわたった大空が
広がっていた。
太陽が、まぶしい程に輝いていた。
春のそよ風が、髪の間を通りすぎて
どこか向こうへと駆け抜けた。


それら全てが、まだ始まったばかりの
十人を照らすように、
咲いたばかりの桜に光を与えていた。