輝瑠side



正直、学校なんてだるい。



でも、小学生の時の約束を



信じてて、信じたくて、




紫音が来てくれることを。





小学校の時の約束だから、


淡い期待だったけど、




俺達の溜まり場に紫音と名乗るやつが





きたときは、心臓がドキドキした。






だ、が!





なんだ、こいつ!





ただのヲタじゃねーか!




マスクしてたから、

怒りで引っ張ってちぎってやった。




そしたら、頬に7cmぐらいの


切り傷があった。





とっさに



「お、前、ほんとに紫音」




だったんだ。



嬉しい反面、変わりようにビビった。




でも、小学5年の時に



俺のせいでついた傷跡を




見たから、確信した。




あいつは俺を恨んでいるだろうか。