待ち合わせた場所は、5人で何度も練習したライブハウス。 瑞希がアメリカに出発してからは、まだ一度も練習していなかった。 (こんな形でここに来るなんて) 俺が着いてすぐ、幸望は現れた。 『翔、急にどうしたんですか?』 不思議そうな顔の幸望。 俺は、何て言うのが正解なのか分からなくて。 どう言ったら幸望が泣かないか分からなくて。 『…翔?』 (…こんな時、瑞希なら何て言うんだろう) 気づいたら、そんなことを考えていた。 そんなこと考えたって、瑞希は、もう―――――。