命の源

「夏木・・何で毎回テストの前に私んトコに来る訳?」




私は顔をしかめた。




夏木は私の嫌な顔を気にする様子も無く、闘志むき出しに机を叩いた。




「宮近、今回の試験こそは、絶対お前に負けねぇ」




夏木は、毎回テストの前になると一種の儀式のように私の所に来て、同じような決意表明を述べる。




目が充血してる。




明らかに睡眠不足の面だ。



「へ〜頑張れ☆
万年2位☆」




私は夏木の暑苦しい敵意を軽く流した。




夏木明人は、ルックスは、悪くないものの、弁護士という夢に向かって、勉強一筋で、嫌味な言動が多い奴なので、皆あまり近づかない。




隠れファンが居るという噂だが、そんなコアなファンが存在するとは思いがたい。