「優〜脳みそ交換してくれ〜」




雄介が疲れた顔で話の輪に入ってきた。




「な〜んか、疲れた顔してんね〜」




同じく疲れた顔の実子が雄介に声をかける。




「教科書開くとどうしても寝ちまってさ〜これじゃダメだと思ってまた起きて、それを延々朝まで繰り返して、徹夜しちまったよ〜」



雄介が朝からアホな嘆きを口にしている。




「あ〜気持ちは分かるよ」




実子が共感を表すように頷く。




・・・全く共感出来ない。



私は、雄介の甘さに苛立った。




「それ・・徹夜か?」




その様子を傍観していてつい口が滑った。