「俺・・お前のこと




・・好きになったみたいだわ」




夏木の言葉に私は涙が溢れた。




嬉しいとかそんな理由じゃない。




ただ、必死で強がってる私の心を溶かすには十分過ぎる言葉だった。




冗談で交わすことも出来ず、不覚にもそのまま泣いてしまった。




「優と夏木が図書室で抱き合ってたらしいよ」




・・またしてもくだらない噂が生まれた。