命の源

「梨果?
覚えてるの?」




梨果の母親が驚き、梨果に駆け寄る。




「・・雄介





梨果が雄介を指差した。




雄介が梨果を見つめる。




「雄介しか分からない。」



梨果は無表情のままそう言った。




梨果の記憶には、雄介しか残っていないらしい。




担当医も頭を抱えていたが、強く思いすぎてその記憶だけは、忘れられなかったのではないかという曖昧な理論を展開した。