「何がいけないんだよ」




女子生徒が力強い声で私に問い掛ける。




「好きな人とセックスすることの何がいけないっつ〜んだよ」




女子生徒は喚いた。




その言葉が私には、とてつもなく未熟な嘆きに聞こえた。




「その愛する人と永遠に幸せになりたいのなら、若い内から安易なセックスはするべきじゃない。」




私は、ただそれだけしか言えなかった。




自分のやったことが正しいなんて思わない。




ただ、許せない。




それだけだっだ。




「何かもう祭りって気分じゃなくなってきたな」




その場を後にし、歩き始めた所、雄介が暗い声を洩らした。




「確かにそうだね〜」




2人の今後を想像するとやりきれなくなり、私は苦笑いで返した。