「ハイ、いつまでも浸ってないで午後の見回り行くよ〜」




私は、手を叩いて次の行動を促した。




「え〜じゃあ記念写真撮りましょうよ。
今、この瞬間が最高なんですから」




恭子がそう言うと自前のデジカメを取り出した。




カメラの前に集まる4人。



「じゃあ、いきますよ〜
会長、最高〜☆」




そんな言葉でシャッターがきられた。




その瞬間の表情は、皆笑顔に溢れていて




一生の宝物にしたい写真になった。




「ずっとこのままならいいのに」




この時、私はそんなことを思っていた。




でも時間は、止まってはくれない。




流れゆく時間の中をもがき続けるからこそ、人は輝けるのだろう




でもそれって・・




何か切ないな




徐々に人が散らばり始め、閑散としだしたステージ付近を眺め私はそう思った。