切り切り縁舞

「あんたに変な虫がつかないように悪縁を切っておいで!」

 とは言われたが、杜斗と一緒という部分に姉の勘違いは未だに継続しているのだと知る。

 以前、「可愛い弟を変な女に取られるくらいなら、彼のような男性に寝取られた方がいいわ」

 と言っていたのはもしや本心だったのだろうかと冷たい目を眼前の岩穴に向けた。

 正月休みとはいえ、彼ら二人は日にちをずらして外泊の申請をしていた。

 三が日を過ぎた五日だからなのか人の影はまばらだ。

 大体は友達同士で来ているらしく、時弥はなんとなく安心した。