切り切り縁舞

 この場所にたどり着くまでの道すがらには商店街が並んでいたが、入っている店が京都らしいと思わせるくらいで外観はアーチのある大きな商店街でしかなかった。

 そう思うと、京都らしい町並みというのは一部地域なのだろう。

「あ、あれコンビニなんだ」

 時弥は視界に入った建物に目を見張る。

 そこには景観を損ねない配慮なのか、妙に落ち着いた色遣いのコンビニがあった。

 一見すると商店のようで見逃しそうだ。

 八坂の方向に歩いていくと、ようやく古き町並みといった風景が視界全体に広がる。

 なんとも上品な造りで佇むようにひっそりとそこにある。