「いい加減、蒼姫を幽閉したらいかがですか? 風姫-プランセス・ヴァン-…。」 紅王子は、ふぅ、と息を吐くとその短い髪をかきあげて、みかどさんを冷静な表情で一瞥した。 きゃあきゃあと、また上がる歓声。 「検討するよ。」 クスッと微笑んで、みかどさんを無理矢理連れ帰る。 何だ何だ、相変わらず置いてけぼりだなぁ・・・。