息を飲んだ。 動けない。 周りは見えないけど、きっとみんなもそうだろう。 時が止まってるみたいだ。 「帝? …まったく、ここにいたのか。 仕事の時間だぞ。」 どれくらい、そうしていただろう。 止まった時を動かしたのは、背の高い男性。 仕事、と言ってるくらいだからもちろんなんだけど何か書類を持ってるようだ。 秘書を思わせる。