突然、真横から声がした。
とっさに4人で振り向く。
「ふーん…、なるほど。
かなり良い顔してるね。」
私たち4人を上から下まで舐めるように見たその人の顔は、『良い顔』をしていた。
「良い顔、って…。
あなた、失礼じゃ!」
そう言い返そうとすると、翠に止められた。
「すいません、こいつちょっと気が立ってるみたいで。
よく言って聞かせますんで。」
「ふふ、大丈夫。
僕も言い方悪かったみたいね。
彼女が侑貴さん?」
「はい。」
翠はいつもの笑顔(営業スマイル)だ。
なんだ、知り合いなのか…。
てゆーか私の名前も知ってるの?
