信じられなかった。
リカが、俺を好き?
俺なんかの、どこが・・・。
でも俺は、信じたかった。
リカの事が好きだから・・・
リカに好きになって欲しかったから。
俺は、リカに貰ったストラップを外して、リカに差し出した。
でも、リカはそれを受け取らずに、下を向いて、突然泣き出したんだ。
声を我慢する様に、肩を大きく揺らして泣いてしまったんだ。
俺はリカの頭に、そっと触れた。
・・・泣かないで?
「リカのストラップ、ちょうだい・・・。」
俺がそう言うと、リカは顔を上げた。
かわいい顔は、涙で濡れている。
「あ・・・ゆた?」
「俺なんかで、いいの?」
リカの目からは、いくら拭っても、次々に新しい涙がこぼれてくる。
「コレ、ちょうだい。」
リカの携帯についている、ストラップを触ってそう言うと、リカは、それを外して俺に渡した。
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