「ほほーぉ。この世界にも星ってあったのかー。」

「え!?なかったら展望台っていらないよね?!本当に面白いな~」

そう言って笑いかけるハルカ。

「貴方たち、ここに来たのは初めて?☆」

「初めてです。」

「僕は見たことしかありません。」

「ほほぉ☆そんな仲の良い二人に☆ささやかなプレゼント~☆」

「え…」

「、え…」


ハルカはなんか喋りが一回止まった用な気がしたけれど、気のせいか。

「結構です」

「何をするんです?」

間逆の言葉。

しかもタイミングは噛み合っていて何かしらと不気味だ。

「まぁまぁ☆ほれ☆」

クルクルと回る星の渦に私達が囲まれる。

「ちょ、なに…まっ…」

『でゎでゎ☆』

…、と行ってしまった妖精か精霊かに後で芝いてやらんといかんくなった…。


「あれはレプリコーンってゆう悪戯な妖精さ。まぁ、ほかっとけばなんとかなるよ。」

『そう…』と私は言い返しただけだった。

この世には、妖精、精霊、神、等の種族等が住んでいる。

例え電波的な世界であったとしても人間だけではない。

まぁ、ちょっと変だけど…ちゃんとした種族が住んでいる。

「それにしても…何したんだろうね」

「あぁ…。」

そう言って展望台へ上る私達は、真っ暗な夜空に近ずいていっていることに気付き興奮状態である。

同じエレベーターを使う。

ではなくて2人ペアでの密室なのだ。

でも狭くてそれ所じゃない。

「うわーぉ。すごいねー。街が小さく…って!!ちっさー!!」

私は初めて見た光景に思わず口が開いてしまい、大きい声で言ってしまった。

「僕、他の人とこういう所来たのは、久々なんだ。僕の昔の話とか興味ないと思うけど…」

「いや、興味あるよ。」

私はそう言うとハルカは教えてくれた。

「僕は___…僕は元々…もっと都内の中に建っているビルの社長の息子だったんだ。でも、ある日の演説会の時に事故をしてしまって、二人共、亡くなったんだ…。兄さんは流行り病で亡くなった…。だから独りだったんだ、ずっと、孤独な世界に。」

…、一人だったの?

そんなこといったら、私もなんだけどなぁ…。

だって…。

……思い出せないけど。

そう言われたあとのショックは、今までには無かった、辛さと寂しさでいっぱいになってしまった。

「そろそろ、帰ろっか。」

手をさしのべてきた彼に、私の手をそっと握らせるようにして掴む。

「今まで、辛かったよね。色々、相談してね…?」

そう言う言葉と共に、私達の上空では流星群が降っていた。