深紅の花に姫君《改装版》




「おい、スイラン?なにを言って……」

「レイン、私も化け物みたいな力があるけど、やっぱり誰かを不幸にしたくないし、傷つけたくないって思うから…」



この血が、皆を不幸にする。
この痛みは、クリスの感じている痛みと似てるのかもしれない。



「お前は化け物なんかじゃねぇ。ただのお人好しだ」

「ふふっ、ありがとう……」


レインの優しさに、少し泣いてしまった。


「クリス、あなたが今したい事をしてもいいんだよ。あなたの命は、あなただけのものなんだから」



クリスに手を差しのべる。
すると、クリスはそっと私に手を伸ばした。



「この、裏切り者!!!」


すると、短剣を懐から出したディオナが、クリスの首を突き刺した。


ーグサッ!!!


それと共に血飛沫が私の頬に飛び散る。
そして……


ーバタンッ!!


クリスはその場に倒れた。


「あっ………あ………」


私は放心状態で短剣を握るディオナと倒れたクリスを見る。