深紅の花に姫君《改装版》



「僕は行く。レイン、止めないで」

「スイラン……罠でも良いのか?」


罠でも………
分かり合いたいというディオナの気持ちが??


「僕は、ディオナの事を信じてる。だから、行くよ」

「そうか。まぁ、お前が決めたなら俺はついて行くだけだ」


レインは苦笑いを浮かべた。


「ごめん、無茶ばかりで」

「もう慣れたから、心配すんな」


そんなレインに私は笑ってしまう。
私を気遣ってくれた事が嬉しかった。


「では、こちらに」


大臣に続き部屋を出る。すると、レインは机に何かを置いていった。


「レイン?」

「何でもねぇから、早く歩けって」


レインが私の背中をグイグイと押すから、何を置いたかは見えなかった。